今でこそすっぽんのすごさがわかる気がします

今でこそすっぽんのすごさがわかる気がします

昔、実家の両親がすっぽんのお鍋パーティを開いていました。かれこれ30年ぐらいは経つかもしれません。板前のおじさんが家にきて、すっぽん料理を作ってくれてパーティーの始まりです。すっぽんのお鍋は身もプルンとしてとても美味しかったです。ポン酢でいただきました。

 

そして、なにやら怪しげな赤い飲み物が出てきて、嫌な予感は的中でした。すっぽんの生血が入った赤ワインでした。一度経験にと思い口にしましたが、それはもう最高に生臭い、鉄の味しかしませんでした。大人はわけのわからないものを食べたり飲んだりするんだとすごく思っていた記憶があります。

 

すっぽんは滋養強壮にすごくいいのですね。大人になってからそんなことも知りましたが、その頃親戚のおじさんがすごく体調が悪く、体に良いっていうものは片っ端から食べたり飲んだりしていたのを思い出しました。遠くに出向いて金魚をさばいてもらって薬みたいに飲んだりもしていました。

 

そのおじさんは体がだいぶ弱かったんだと思います。その時のすっぽんパーティもおじさんの為に開いたパーティだったのです。おじさんもすごく喜んでくれていた記憶があり、プルプルのすっぽんを美味しい美味しいと食べてられました。

 

よく考えてみると女性たち、母親やおばさんも絶対すっぽんは食べておかないとと思ったと思います。今の私なら絶対お肌の為にたくさんいただくと思うのです。コラーゲンたっぷりで、だからあんなにすっぽんの身はプルプルだったのです。そして、お鍋の最後に残ったスープはみんなで分けてもって帰られていました。

 

あれは女性陣がお肌の為に美味しいスープにでもして何日か楽しんだと思います。10代の私にはまったく意味がわかりませんでしたが、40代の今の私なら絶対にスープをもらって帰ります。

 

すっぽんのお料理はあの時が生涯1度だけですが、あの半端でないプルプル感の美味しさと生き血の生臭さは私の中から忘れることはないでしょう。今でこそすっぽんのすごさがわかる気がします。両親たちもいろんな思いですっぽんを楽しんでいました。